2009-08-01から1ヶ月間の記事一覧

室井先生の疫学批判7・具体的な検証はないまま

元々、六万五〇〇〇人という数字自体が、肺ガンによる死者の九〇%は喫煙が原因というようなあやふやなデータから割り出されたものであり、明らかに過大なのですが、 (「タバコ狩り」p76) 《あやふや》《過大》とありますが、この本全部通して見ても、この…

室井先生の疫学批判6・10万人に何十人

ただ、肺ガンによる死亡率とはせいぜい人口一〇万人あたり数十人程度です。ということは、一〇〇人あたりに換算するとわずか数百分の何人という計算になります。その範囲内での非喫煙者と喫煙者の肺ガン発生率の違いとはさらにほんのわずかなものであり、(…

室井先生の疫学批判5・腺がん

また肺ガンは、主に肺野部(肺の外側)にできる腺ガンの発生率が高く、(中略)腺ガンはタバコとはほとんど関係のないガンであると言われています。 (「タバコ狩り」p74) 特に根拠はありません。何処から聞いたんでしょうか。喫煙室? 肺腺がんは過去には…

室井先生の疫学批判4・グラフの使い方

「タバコ狩り」p76より このグラフを基に、以下二点述べています。 男性の喫煙率と肺ガンの死亡率 男性の喫煙率は下がっているのに、肺ガンなどの死亡率は増えています。 (「タバコ狩り」p74) たばこによる肺ガンは昨日吸い初めて今日なるようなものではあ…

室井先生の疫学批判3

一般に病気というものは身体の中で一番弱っているところに出やすいものです。(「タバコ狩り」p72) 特に根拠はありません。これも体験的に感じることか、自分の中で腑に落ちることのようです。 (中略)日本の医学会の中でも日本循環器学会や日本呼吸器学会…

ブログにしてみました

(http://ameblo.jp/winef/entry-10294742212.htmlへのコメント) 「〜は間違っている(と作者が主張している本)」は読む人が読むと「作者が〜を理解していないだけ」ってパターンも共通しています>相ま系(まあ、トンデモ本全体にいえますが)《社会的背…

室井先生の疫学批判2

まず最初に室井先生は、自分の体験的にタバコを吸う本人に害があるであろうことは認めています。その後このように述べています。 それは、タバコが基本的には刺激物であり、覚醒物質である以上、当然のことだと思います。ただし、それはアルコール飲料(酒)…

室井先生の疫学批判1

p67ブッシュがイラク戦争を開始した頃の演説で 彼は、(中略)イラク政府が「大量殺戮兵器」を準備しているという「エビデンス」にしたがって、「世界平和」のためにイラクと開戦しなくてはならないと主張しました。(後略) ここにはタバコの毒性という「エ…

「タバコ狩り」おかしな記述4

彼ら*1の作り出すストーリーによると、タバコ商人たちは自分たちだけの利益を追求するために、多数の人に危険な薬物であるタバコの「不都合な真実」を隠蔽し、あたかもそれがさほど有害ではないように嘘をつき、ニコチン中毒から自力で抜けられない人々を大…

「タバコ狩り」おかしな記述3

日本パイプクラブ連盟のホームページに連載された論考をもとに まとめた書。 喫煙・タバコ関連の書籍案内 タバコ狩り 「連載された論考」はこちら。煙から世界を読む|日本パイプクラブ連盟連載は途中のままのようですが、これらを再構成して、文章を追加し…

「タバコ狩り」おかしな記述2

実際に『たばこアトラス』以降、タバコの害を少なめに発表したり、平山疫学を批判したりする研究は、すべて「タバコ会社の陰謀」であると糾弾されるようになりました。 (室井尚「タバコ狩り」p52) 私もかつてネットでタバコの害に関する疑問を呈したときに…

「タバコ狩り」おかしな記述

(七人のメタボ侍という企画で47歳の男性が亡くなったという新聞記事を引用して) 「メタボリック・シンドローム(内臓脂肪症候群)」は健康の赤信号と言われています。男性で「腹囲八五センチ以上は危険」というような言説が巷に溢れています。 (室井尚「…

私の説明(謝罪)

(http://ameblo.jp/winef/entry-10294742212.htmlへのコメント) 《「室井さんがしている批判ならば、」「室井さんは科学全体を否定する」ことになる》の説明ですが、ワイネフさんのエントリーとはズレているので、自分のところで書いてみました。*1しかし…

「タバコ狩り」読みました

注記 このエントリーは http://ameblo.jp/winef/entry-10294742212.html へコメントしたものです。ページ番号等補足あり。 読みました ようやく読めました。感じたのは、「相ま系(相対性理論はまちがっている系)」のトンデモさんたちと似ているな、という…